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きみならわかってくれるよね?


≪どうしてナマエ達人間は山に興味持たないんだ?≫

「だって山に登ったら疲れるもん」

≪俺が連れてったら、興味持つのか?≫

「すぐ飽きると思うよー」



今時の子ども達は登山なんて好きじゃないよ、と呆れたナマエに
ワイルドライドはそっかー…と落ち込む。
最近の若者であるナマエとの共通の話題でもないものか、と思って尋ねたことだったが、意外にも好きじゃないらしく心は痛む



≪でも高いところは良いぞ!最高だ!≫

「もう高い所見ても…特に何も思わないと思うよ」

≪なんでだ?≫

「だって、私の周りには高い人たちで一杯だもん」



ワイルドライドを見上げるナマエの顔は笑っていた
あまり意識してはなかったが、確かにナマエ達人間からすると
自分達は「高いもの」にカテゴライズされるのか、とワイルドライドは思った



≪うーん、でもやっぱりナマエにも悪路や山道の良さを分かってもらいたいなぁ≫

「…じゃあ、私がもう少し大人になって、趣向が変わったら、その時ワイルドライドが私を連れてってよ」

≪大人?後何年後の話だ?≫

「…5年ぐらいは待ってもらいたいな」

≪5年かー何だあっと言う間じゃないか≫

「…やっぱり感覚が違うわね」

≪うん?≫



ナマエが呆れたように何か言ったような気がしたが、
ワイルドライドのブレインはもうすでに5年後のナマエの姿と
ナマエと共に行くドライブの想像図のことで一杯だった