TF女主ログ | ナノ
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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -
ナルシスト彼氏


「ご隠居!ホイルジャックさんはいつもああなんですか?」

《ホホホ、ナマエさんや、あやつめがどうかしましたかの?》


杖をついて座っているスプリングさんの隣に近づいて座る。


「自慢ばっかりしてくるんです!」

《おや、何のかな?》

「自分の!!」

《…おやおや》


スプリングさんはいつものように朗らかに笑っているが、私は呆れるばかりだ。


「ぐちぐちダラダラベラベラとですね…」

《それだけ、ナマエさんに自分の良いところを知ってほしいのじゃろうて》


スプリングさんの言葉に詰まる。そうなのかな、だとしたら…


「…ホイルジャックさんがカッコいいことは知ってます。初めて私を助けてくれた初対面の時から」

《おやおや…》


広い宇宙空間で、私を助けてくれたホイルジャックさんは、すっごくカッコ良かった、が…


《それは…本当かーい?ナマエちゃーん…》

「げぇ!」

《レディらしくないぜー…?ナマエちゃーん》

「もう…何なんですか、あなた…」

《ご隠居の言う通りさレディー…、君にはクールな私を見て欲しくてね…》

「…!ホイルジャックさん、いつからそこにいたんですか!?」

《ずっとだよレディー…》

「!!」

《だからさっきのナマエちゃんの言葉も…しっかりと聞いたぜーい…》

「!!」



恥ずかしすぎる!



《…まあ、後はお若い者だけでなホホ》

「ご隠居!」

《ご隠居…私はもう若くはないですよ…》

《ホホホ》