超新星サラダ化企画 | ナノ
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ラブレスボーイ
………


本当にアプーはうるさい女だ。あんな女、リアルで見たことない。二次元にだっていたかどうか微妙だぞ。 これだからワンピースのキャラクターは。


散々アプーと騒いで疲弊しきった体で起き上がって顔を洗う。
先ほどまでアプーが使用していた洗面台にはアプーが置いていった歯ブラシが残されている。
「………」
 アプーは喧しくて嫌いだが、あいつの歯ブラシに罪はない。見て見ぬフリをしてさっさと洗顔を済ます。



甲板に続く廊下に出ると、藤壺落としに精を出していたクルー達と顔を合わせる。
「よっおそようさん」「………おそよう」
昼食を食べる前に一仕事付き合っておくべきだろう。ブラシを受け取ってナマエも輪に加わる。 これも、元いた世界にいた頃の自分からでは想像もつかないことをしているが



「今日もアプー船長と楽しくやってたな」

「…は!?どこがだよ!」



なんにも楽しくはない! 思い返してみたって、耳に煩い音しか残ってないなんて大概だぞ!


「そうか? まあお前はそうかもだけど、船長の方は確実に楽しんでるな」

「…からかってるって事か?性質悪ぃ……」

「良いじゃんか!好かれてて悪い気はしないだろ?」

「…………好か、……え?」

「ん?アプー船長ってナマエのこと、好きじゃん?」



・・・・・・・・・・



「嫌だ!!!」

「嫌ってお前」





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