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「#幼馴染」のBL小説を読む
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*特殊設定:隣人を愛せよ〜の話の子クロコが現実世界での鰐主人公(見た目普通の人間)の許にトリップしてくる。子クロコは直感で同じ主人公だって分かっている

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「警察に行った方がイイって!う、うちだけじゃ面倒看きれないから!」
「……ナマエのくせになまいきだぞ。おれを見捨てるつもりか」
「いやだから君と俺って初めて会うよね!?な、なんでそんなに馴れ馴れしい感じなのかな…!」



初めてじゃねぇよばぁか 目の前の子どもの言い分にナマエは顔面を覆った。折角バイトも大学もない休日、誰と会うこともなく一人で家で過ごそうと思っていたのに今朝突然家に現れたこの謎の子どものせいでそれどころではない



どうして子どもが俺の家にいるんだ? 昨日もちゃんと戸締りして就寝したはず
弟に隠し子がいたなんて聞いてないし(そもそも弟は今年中学二年生だ)、
新しい兄弟が生まれたなんて両親からは聞いてない
身内でもないならこの子どもはナマエにとって他人で、となれば親御が存在してるはずだ 早いとここの子どもを帰るようにさせないと、ナマエが「男児誘拐」の犯人かと思われるかもしれない  ナマエの心配性不安がりマイナス思考の性格がガンガンガンと警告を打ち鳴らしている
どうにか しないと




「い、家出?家出したのかな君は。なら駄目だよこんなところにいたって楽しくないよーって言うか俺の家だけどさー…」
「ナマエの家がたのしくないって言うのはさいしょから分かってる」
「だから何故!? あれ、それに俺って君に名前名乗ったりした…っけ…?」
「知ってた」
「ええええ何だい君は一体怖いなああああもおおおお!」



こわい! この子恐ろしいよ父さん母さん!
局地的なコミュ症であるナマエにとって見ず知らずの子どもと話をすることは恐ろしいことだ 泣かせてしまうかもしれないし、大概の子どもはナマエの2mを越す巨体を見るだけで怖がって近寄って来ない事が多く、そのせいでナマエもいつの間にか子どもが苦手になっていた  が?



「…あれ、そう言えば、」
「?」
「………君、俺のこと、こ、怖くないのかなー…?」
「? なんでおれがナマエなんか怖がらないといけないんだ」
「え、い、いやほら、俺って身長高いでしょ?あ、身長って分かるかな、背が大きいってことなんだけど…」
「あっちの世界のナマエなんか体でかい上に顔が鰐だぞ」
「はい!?ワニ!?」
「だからそれに比べたら、おまえなんて怖くねぇ」
「いやいやいやいや!?鰐ってなに?あっちの世界の俺って何!?それってあの世的な!?俺、あっちの世では鰐人間なの!?」
「そう。それでおれのぶか」
「こんな子どもの部下なわけ!?俺情けねぇー!!」
「ア゛?」
「あ、すみません…」



なんだろうこの子!むっちゃ目力強い! こりゃ将来大物になるって!そりゃ俺も部下になっちゃうわけだ!



「なぁ、おれはらへった」
「えぇっ、あ、あぁそうだね確かに…料理くらいなら出してもいっか… あ、そうだ俺ね、」
「魚介類系しかたべないんだろ?しってる」
「だから何なの君!?凄すぎない!?」