13万企画小説 | ナノ
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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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神様、少し教えてください




*愛情恋情本編→海賊世界→現代転生 設定


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記憶と言う記憶が重なり合っていて酷く重たい頭になっている。

どれも忘れてしまえばいい内容などではなく、出来るだけ覚えておきたい、大切なモノが多いせいでそれを棄てられない。

それはひとえに、私の記憶の大半に、ローがいるせいだ










「ロー! いい加減その寝坊癖治しなさいって言ってるでしょ!」

「……ん…、わりぃ……」

「いつも口だけなんだから…! ああホラ早く!遅刻するから、」

「んー……」




家を出た時からずっと寝惚け眼のローが迷子にならないように手を引きながら、
赤信号を待つ為に朝の横断歩道に並ぶ毎日の風景



しかし いつになっても慣れない、不公平な光景だ



ローは、全く同じと言っていいぐらいに
"トラファルガー・ロー"を丸々受け継いで生まれているのに対し、
私はと言えばまず第一に性別が違った。間違いなく女だ。上はあるし下はついていない。

そして年齢。ローと14歳放れていた年の差は、すっかり同い年となっている。最初は、何よりもまずそこに違和感があった



なんだろうかこの待遇の差

俺、じゃなく私は余程神様の暇潰しの玩具の対象にされているのか?




「あっ! ナマエさ、じゃなくてナマエさーん!」


「シャチ君!おはよう」

「ナマエさん今日もすーっごく可愛いですねっておおっとローさんからの視線すっごく刺さってるな痛いぞー!」

「…バカやってねぇで早く行こうぜナマエ」

「ちょっとローさん!?おれ無視っすか!?」

「ロー!目が覚めたんなら手ぇ放しなさいって、」

「ヤだ」




引っ張られたせいで、足が縺れながらもローの後ろをついて行く

と言うかその様子だと、最初っからシャッキリしてたんでしょうねきっと。
眠たいフリまですることないでしょうに!



「こら!ロー!」

「………」



ああもう聞いてない! ごめんねシャチ君、毎日まいにち!


いいえ もう慣れてますんで!







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