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午後25時前


!エクソガーディアン×ゴースト
!短い。よく分からない話

―――






『ガーディアン、何を読んでいるのです?……おや、それは……さっき入手したグリモアカードですね』


タワーの娯楽室で、間接照明に当てられながらソファに腰掛けていたガーディアンの手にあったものを覗き込んで来たゴーストは興味なさそうにそう言った。

――『ゴーストの破片:トルン3』と題されたそれの内容は、酷く胸に残るものだった。

かつて英雄とまで呼ばれたガーディアンが、堕ちて行く姿。
そしてそれを ずっと傍で見て、見捨てはしなかったゴーストとの離別。

『……どうでした? 何かタメになる内容でしたか?』

「……いや」

データとして受信しているそれの内容を自分も知っているだろうに、ゴーストはわざとにそう言って瞬いた。

「……なぁ、もし俺が」
『あなたは、"そう"はなりません』

問いかけようとしたガーディアンの声を先制して遮ったゴーストは『なりません』と繰り返した。断定的な口調とは裏腹に、その声音は驚くほど温かい。

『なりませんよ。あなたは私が、ずっと探し続けていたガーディアンです。あなたは"光"となるのです。トラベラーのために』
「――"お前"の為に?」
『――"みんな"の為に、ですよ』


ゴーストは少し笑い声を含むような声で言うと、座っているガーディアンの周りを浮遊し『そろそろバンガード達のところへ行きましょう。ケイドが痺れを切らしている頃です』と促した。

グリモアカードを仕舞い、ガーディアンは娯楽室の席を立つ。
ちょうど、サウンドボックスから流れていた音楽も終わったところだ。次にかかったのは軽快なダンスミュージック。エクソである自分には不釣合いな場になってしまう前に、退散することにしよう。




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