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「#幼馴染」のBL小説を読む
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▼ エール・トゥ・エース

「凄いすごい!」
感嘆の声を上げ目を輝かせるナマエは、普段はホワイティベイの船に乗る海賊だ。傘下の船長達と白ひげが集まって話し合いをする時にだけ、こうして本船への乗り込みが許可されている


凄いと褒める彼女の視線の先にいる人物、それは白ひげ本船の2番隊隊長のエース
訓練と称された取っ組み合いで、最後の1人にまで当然のように勝ち残ったエースの姿が、ナマエの目にとてもピカピカと輝いて映っていて、
他の隊長のことよりも、ナマエがエースに注目しているのは何より年齢が一番近いのが理由だった。2,3歳しか違わないのに、あの堂々たる姿には尊敬さえ辞さない



「よぅナマエ〜」
「こんにちはエースさん!さっきのバトル、凄く熱かったです!!」
「だろー?今日はスゲェ調子が出せたんだ!何でだって思う?」

「えっと…、たくさんご飯を食べた後だったから、とかですか?」
「正解!食後の運動にはちょうど良かったぜ〜」



ナハハと笑うエースに、訓練で彼に負かされたクルー達が口を揃えて「運動ってそりゃないだろエース!」と非難の声を上げた。仲間達のその言葉に対しても、エースは大きく笑うだけ。その温かい関係性に、ナマエはウズウズと体が動いて仕方が無かった。やっぱり本隊の皆さん達も、凄い!



「ナマエ 訓練終わりのエースに、タオルの1つでも渡してやらなきゃ」
「えっ、あ、あぁ確かに!どうぞエースさん!」
「おっワルイねぇ さーんきゅ」



ナマエの隣で同じく訓練を観戦していたホワイティベイの言葉に気が付いたナマエは、ずっと手に持っていたタオルを一枚手渡した。このタオルは、熱いところが苦手な船長の為に用意した汗拭きタオルだったのけど、船長本人が渡したらと言ったのだから渡してもいいのよね?



「おし、タオルありがとなナマエ」
「いえ!」

「よぉし、んじゃ今度はサッチ達相手にすっかな」
「お?なんだなんだエース君 サッチさんに負かされて泣きべそ掻いたって慰めねぇぞぉ?」
「そっくりそのまんま返してやんよ」



わぁっ!とクルー達から歓声が上がり、その輪の中でエースとサッチの訓練が始まった
「頑張ってくださーい!エースさーん!」と男達に負けじと声を張り上げているナマエの姿を見て、ホワイティベイはやれやれ、と首を振った



「男ってのは血気盛んねぇ」
「いいですよね、こう言うの!こっちまで熱くなってきます!」
「ナマエも好きね。そんなにあのエース坊やがお好き?」
「はい!好きです!」
「…因みにアタシのことは好き?」
「勿論!大好きです!」
「よかった、ナマエがこう言う子で」




エースの右ストレートがサッチの左頬に入った
「いけー!エースさーん!」ナマエが一際大きな声援を送る。ホワイティベイの漏らした「…見てるだけで熱いわ。やんなっちゃう」と言う不満の声にも気付かないぐらい大きな声で




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▼エースを慕っている元気な女主
リクエストありがとうございました!


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