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「#幼馴染」のBL小説を読む
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▼ 右側からの告白


「ナマエのことなんか別に好きじゃねぇよ」





「……はぁ。…と、言いますと?」
「大好きだぜ、ってことだ」



…?オレのこと好きじゃないのに、オレのこと大好きなんです?
キャプテン、何言ってるんですか?


大事な話があるから、って船長室に呼び出された時はてっきり下船とか下船しろとか下船すべきだお前はとか言われるんではとビクビクしてたのに、これ今話題のベクトルどこへと向かってるんだ?



「えっと…ありがとうございますキャプテン オレもキャプテン好きです。あざっす」
「軽ィ。もっと何か思うことねぇのか」
「えー…じゃあ、なぜ一回"嫌い"だとワントラップ入れられたのかが気になります」
「知るか」
「知らずに言ったんですか」
「シャチがこう言ってナマエに告白してみてはって言ってたのを実行したまでだ」
「はぁ…」
「それにおれは"嫌い"とは言ってねェ。"好きじゃない"って言った」
「同じ意味じゃ…」
「全然違う。おれはナマエに嫌いなんて言葉は使わない」
「あざっす」
「だから、軽ィ」



島に上陸する予定もなく、比較的温暖な気候の海路を漂っている最中だ。
きっとキャプテンは、暇を持て余してるんだきっと。だからこれは多分、キャプテンの暇潰し。クルーをおちょくって楽しむ、と言うのはキャプテンがよくやっていることで、度々オレもその的になっているから、多分今回もそれなんだ



「おい、脳内で余計なこと考えてんじゃねぇぞナマエ」
「す、すみません」
「それで?お前はおれと恋人になるのかなりたくてたまらねぇのかどっちなんだ」
「あれ、一択だぞ…?  えっとじゃあ、なるの方で」
「そうかなりたくてたまらねェのか……べつに、嬉しいなんざ思ってねぇからな」
「そっち選んでませんキャプテン あと、ソレまだ続行中だったんですか」


ニヤニヤ キャプテンの顔から笑顔が消えないウチは楽しんでもらってる証拠だ


「まァしょうがねぇな。ナマエがどうしてもって言うんなら、おれの傍に居させてやるのもやぶさかじゃない」
「あざーっす」
「抱きしめるか?」
「そうさせてもらいます、あざーっす」







ところでキャプテンのこの戯れはいつまで続くんですか?
……え、遊びじゃない?ずっと?あ、本気で言ってたんですかアレ!?
いやいや、別に嫌じゃないです!あざっす、ありがとうございます
オレもずっとキャプテンのこと好きでしたから
…は、嬉しくない?そー……… 嬉しい?どっちなんですかキャプテン
シャチの言ってたそれ、ちょっとめんどくさいと言うか、まどろっこしい?ので止めた方がいいと思いますよキャプテン。
はい、ギュー






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▼男主×ロー ツンデレで男主にメロメロ
リクエストありがとうございました!




(ダルダルお兄さん×ツンデレできてないロー)






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