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▼ α


クロコダイルはよく出来た取引相手だ
案件に対して相応の人物を配置し、結果如何によって報酬を変える
こんな身振りのいい取引相手はナマエにとって初めてだった
大体は身勝手な要求を突きつけ、雀の涙程度の報酬しか払わないクズが多く蔓延る闇社会において、
クロコダイルのソレは異質でもある。だがそれ以上に、彼は他から寄せられる力を当てにしているのがよく分かる



ナマエは出来るだけクロコダイルのご機嫌を取ることにした
こんなイイ相手を早々手放したくは無い
正直用心棒と言う仕事に飽きてきていたところだったがもう少し、
この男の為になら働いていても良いかと思える




「アンタはいいビジネスパートナーだ、サー・クロコダイル」
「………御託はいい。仕事をしてみせろ」
「ああ、勿論だ」



しかしサー・クロコダイル
何故かアンタは、よく泣きそうな顔を見せる。それが気になって仕方ないんだが




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