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「#幼馴染」のBL小説を読む
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頑固ロボット整備士にセックスロボットが恋をしている
*下品な言葉等々あり







≪ナマエー!!俺のレセプタとコネクタがなんだか原因不明の不調に陥ってるからナカかっ開いてよく点検してみてくれよー!!何ならナマエが直に指突っ込んで弄くってくれてもいいんだzやべぇ想像しただけで擬似射精しそう≫

「セクハラで懲罰させんぞクソロボが」

≪ナマエの言葉はどうして俺のブレイン中枢を刺激させるんだろ。内臓レコーダーに録音したからスリープ前にもう一度再生するわ≫

「黙れ」

≪録音した≫



殴られた。イケズぅ






世界有数の規模を誇るロボット製造工場では、表向きは軍事用ロボットが造られているが、その裏では俺たちのような個人趣向に基づいたシステム構造を持つ……所謂セックスロボットが開発されもう既に何体も世に出ていた。
アメリカで最初に発案されたセックスロボット計画は構想から完成にへと近付いた。病気を持たず、日や時間を選ばずいつでも人間の快楽を引き起こさせることを目的としたセックスロボットの需要は水面下で上昇しつつある。


『人間はロボットとセックス出来るのか』と言う質問に対し、可能であると答えた人間の数はおよそ四分の一
『ロボットとの性交渉は浮気に繋がるか否か』と言う質問に対し、否と答えた人間はその四分の三
人間はもはや人間同士での性交渉だけではなく、人間と言う対象にもっとも近い姿かたちをしたロボットをその相手に出来る思考を持ち始めているのだ。

各政府はこれを支持し援助する姿勢を見せている。性欲の解消は人間にとって精神的バランスを保つ為に必要不可欠である結果と共に、対象がロボットともなれば、世界を悩ませていた性犯罪の割合低下、病気に罹る患者の数の減少が改善され、その反面 維持コストのかかるロボットの調整などに掛けられる金額や不法投棄されるセックスロボットの数は開発が進むと同時に上昇していた。




俺、ことレイヴァは第三世代のセックスロボットになる。
今までの世代機には感情プログラムや学習知能がなく、単純に人間の欲を"同じ動き"で解消するだけで単一化やマンネリ、飽きる間隔が短いという難点が数多く挙げられてきていた。

そして試みられたのが俺たち第三世代機のような 人格プログラムを搭載した次世代機である。
相手となる人間の個性にロボットが合わせられるように学習機能と、人間のより多くの快楽を引き起こせるようにと擬似感情が備わった。これにより精度は格段に上昇し、セックスロボットが廃棄される時間間隔も伸ばすことが出来る、と言うのが開発陣の見解だった。


製造されるセックスロボットの多くが女性型のフォルムを取っていたが、中には俺のように男性型に造られるロボットもいる。人間の女性相手を対象にしてはいるが、買い求めてくるのは専ら男性だ。そう言う性癖を持っている人間も世界には数多く存在している、と言うのは知識としてインプット済みだ。だから俺もそれに従っている。俺は俺たちの整備士であるナマエが大好きだった。大好きで大好きで、ナマエの傍を離れたくなかった。出来たら一生俺のことは誰かに買い付けてほしくなかった。ナマエと一緒にいたいんだ、俺は



≪ナマエー!俺の腹部内臓タンクにナマエの精液貯めさせてくれー!≫

「うるっせぇぞ淫乱ロボットが。じっとしてろ。後でレセプタの不具合とやらを見てやるから」

≪マジで!やりぃ!機体を綺麗に洗浄して待ってっからなナマエ!≫

「おう」



やったやった!今日もナマエが相手をしてくれる!今日も俺がナマエの相手をしてあげられる!
もういっそのこと早く俺を買い取ってくれよナマエ!俺がどっか別の人間のモノになる前に!




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