夜を照らす者 | ナノ
いざ、勝負!

道場でツナを待つ。トイレに行くと言って外に出ていったのだ。
このまま、逃走しないといいけど……

持田先輩は、京子ちゃんを賞品だと言った。人をモノ扱いするなんて最低だ。
さすがの京子ちゃんも賞品扱いされたことには、腹を立てたらしい。あまり怖くはないけど。

すると、逃走したと思われていたツナが戻ってきた。……パンツ一丁で。

ツナは竹刀も防具も持たず、持田先輩に突っ込んで行く。

「いざ!勝負!!!」

手刀をするかと思われたが、ツナがとった行動は、髪の毛を100本抜く、だった。

それでも旗を上げない審判を見て、ツナは持田先輩の髪の毛を全て抜く。
これには審判も顔を恐怖に染め、旗を上げた。

見ていた人たちから歓声があがる。
ツナを見ると、さっきとはまるで別人だった。

けど、
「ツナの頭、炎が出てなかった……?」

疲れたのかもしれない、今日は早く寝よう。

prev next


第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -