シキさんと合宿当日
合宿当日、本当に色々あったと思う。ゲリラコンビは赤点をなんとか回避したが、変人コンビは回避できずに後から合流になった。

せっかく貴重な経験が出来るというのに、まったく。

今日の練習試合の結果は散々だった。変人コンビが入ってからは点を取れるようになってきたが、さすが全国区なだけあってすぐに対応してきた。
ここで烏野はどうするのだろう、と自分も烏野だが他人事のように 捉えてしまう。

私は選手ではない。中学とは違うのだから。
バレーだって、授業での経験しかない。彼らと同じ立場に立つことはできないのだ。

私に出来ることは、選手を支えることだ。彼らはきっとリスクを負ってでも新たな戦力を求めるだろうから、私に出来ることは何でもしたい。

自主練手伝います、そう澤村さんに言おうとしたときだった。

「ちょーっといい?色摩サン。」

声をかけられて振り向くと、黒尾さんがいた。後ろには梟谷の……木兎さんと、赤葦と言ったか。

「うちのマネージャーになんかようですかコラ。」 と喧嘩腰の田中と西谷は無視しておく。
澤村さん、その(黒い)笑顔止めてください。菅原さんも。
赤葦が疲れた顔をしている、ご苦労様。

「なあー!色摩さんって中学最強なんだろ?」

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