六番手:ラウ



「あ…。」

下僕の制止でようやく我に返る。イライラが溜まってたせいでついつい虎に意地悪しちゃった。…泣きそうな顔しても可愛くない!
やっぱり尻尾弄るならキャトだなぁ。キャロは耳が弱いんだけど、キャトは尻尾が弱いんだよ。同じ身体なのに不思議だよね。まぁ、可愛いからいいけど。

「大丈夫かコテツ?」
「お、おう。」

って、キャロに慰めてもらうなんて!虎まじ許さない。

「あ、そろそろ夕飯の支度しないといけませんね。」

テンコの発言に、割と時間が経っていたことに気がつく。

「どうです?皆さん食べて行きませんか?」
「いいんスか?」

虎が真っ先に反応した。ウザい。早く帰れ。

「いいですよ、すぐ出来ますから。エンキくんもウェルフくん、ウォルフくんも是非。」
「あ、俺は?」
「残飯用意してもらえば?」
「なんでだよ!?」

そりゃ下僕だからね。

その後はみんなで夕飯の支度手伝ったり、テーブル用意したり大騒ぎだった。

「「「いただきます。」」」

キャロも手伝ってたし、今日のご飯は特においしく感じられる。

「ラウちゃんおいしい?」

虎が黙ってくれさえすればね。


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