素っ頓狂な声を上げたのは俺じゃなくて、コテツだ。
今日散々からかわれた俺もケントの命令にはイラッとしたがな。しかし、コテツの奴、顔真っ赤だ。大丈夫か?
「コテツくん、とっとと終わらせようぜ。」
ケイトの発言にコテツはさらに顔を赤らめる。
「いや、でも…よ。」
「?」
ケイトが首を傾げたところで、コテツが呟いた。
「キスしたら子供できんだろ。」
「……。」
「……。」
は?
「ぶはっ!」
「はぁああ!?」
ケントだけ爆笑するなか、俺たちはコテツに色々ツッコミを入れ始めた。
「いやいや、キスだけじゃないからそれ!」
「…えっ?」
「そもそもどっちも男だから!」
「そっか、じゃあ大丈夫だな!」
バカなんだなこいつ。大丈夫だとわかった瞬間、ケイトとキスした。
「つか、体育得意って言ってなかったか?」
「保健含めて体育以外ダメだよ、コテツくんは。」
ああ、ケントてめぇ。
「分かってただろてめぇ…。正してやれよ。」
「そんなこと言うなら君が手取り足取り教えてあげたら?」
「んなっ!?」
思いっきりパンチしてやったけど、避けられた。くそっ。
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