七番手:テンコ




「遅い。」

夕飯の支度をしていると、不満げな声をあげながらラウくんが二階から降りてきました。大方キャロくんが戻ってきてないのが原因でしょう。さっきケイトくんを向かわせてからすでに30分はたっています。
そろそろ彼も帰ってくる頃ですね。

「ただいまー。」

ほら、ケントくんが帰ってきましたよ。

「おかえりなさい。ってお友達ですか?珍しいですね。」

ケントくんの後ろには今朝みた高身長の虎くんと、おそらくケントくんがイライラしてる日に話題に登る猿くんですね。

「この人は居候家政夫のテンコ。」
「こんにちわ、お二人とも。」

ニコリと微笑んでやると、お二人はそれぞれ名乗り、家に入ってきました。
そして、居間のテーブルに座っていたラウくんが勢いよく立ち上がるのが見えました。

「んな、な!!」
「ラウちゃん!」

かなり動揺した様子のラウくんに、嬉々とした表情のコテツくん。おそらくコテツくんはラウくんが大好きなんですね。そしてラウくんは話も聞かない猛アタックなコテツくんが苦手と…。

「ケント!お前だな!なんでこいつがここにいるんだ!!」

ラウくんの悲痛な叫びにケントくんはいい笑顔で答えました。

「友達が遊びに来ただけの話だよ、ラウ。」


prev next

 

「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -