疲れた。すっげー疲れた。何が疲れたってコテツくんを撒くのがだよ!
学校で撒いて、走り続けてようやくラウの家についたところだ…。
「ただいま。」
「おかえりなさい♪」
家政夫のテンコさんがすごいいい笑顔で出迎えてくれた。が、その笑顔もすぐに消えた。
「なんだ、キャロくんじゃないんですか。」
「キャロまだ帰って来てないの?!」
残念がるテンコさんにラウが食いつく。っていうか俺たちがいつもより数倍早い帰宅しただけだからそのうちキャロたちもくると思うなぁ…。
「…ケイト!」
「な、なに?」
「キャロ探して来て。」
なんで俺が!?
「なにか文句ある?」
「いや、ないです。すいません。喜んで行かせていただきます。」
蹴られたくはないし、ラウの無茶苦茶な命令に逆らう気もさらさらない。
っていうかね、ラウがこういう無茶苦茶な指示だされるのは俺だけで充分だ。
荷物だけラウの部屋に置かせてもらって、俺はキャロを探しに家をでた。
「さて…どこにいるかなぁ…。」
まぁ、帰ってくるなら来た道を戻れば鉢合わせるよな。居なかったら、たぶんあの双子と…ってさっそくみっけた!
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