二番手:ケント




まったく最悪な邪魔が入ったよ。ほんっとエンキくんは嫌なタイミングでやってくるから毎回嫌になるね。
まぁ、昼休みのは俺がエンキくんに鎌掛けたのが原因だけど…。

「あーあ、なんてことしてくれんのさ。」
「あぁ?なんの話だよ。」
「俺の幸せタイム返してよね。」
「はっ、てめぇの幸せなんか知るかよ!」

相変わらず口よりも手が先にでるエンキくん。喋りながらの攻防はなかなか疲れる。ま、喋りは俺の技であってつき合わせてるのは俺のほうなんだけどね。

「それにしてもエンキくん。君ってまだキスもしたことないんだって?」
「はぁああ!?んなの今関係ねぇだろ!!」

図星突かれるとすぐに逆上するんだから、分かりやすいね。攻撃が単調になって避けやすいや。

「ま、こんな学校だし、女の子と縁もないか。」
「てめぇはどうなんだよ!」

僕か、ほんとはキャロとファーストキスとかだったら良かったんだけどねー。

「中学んときには☆」

キャロと出会う前の話だからね!
それにしてもエンキくんったら、悔しそうなかわいい面してー。いいなぁ最高♪
なーんて思ってたら、エンキの後ろからなんか飛び出してきて、それがそのまま俺に飛びついてきた。

「うわっ!?」


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