一番手:キャト



俺はキャト。キャロの裏人格である。なぜ名前が違うって?そんなもんわかりにくいからだよ、バカ。
俺は普段表にでることはない。普段の人格であるキャロが望まない限りはな。だが強制的に呼び出されることも可能だ。
それはキャロの弱い耳をいじられること。限界値がくるとキャロが引っ込んでしまうからだと思う。ちなみに俺は耳は弱くねぇ。
んで、今回俺が表にでることになった原因はケントだ。キャロの耳をいじるなんてだいたいこいつしかいねぇがな。

「会いたかったよ、キャトくん♪」
「気色悪い。シネ!」
「照れ屋なツンデレキャロもいいけど毒舌ツンデレキャトくんもやっぱかーわーいーい!」

ああ、ほんとにこいつは気色が悪い!なに考えてるかわからないとことか!ほんとムカつくぜ!

「シネ」

抱きつかれそうになったところをひょいとよける。
そこに割り込む影が一つ。

「見つけたぞケント!昼休みの続きだ!」

猿。たしかエンキだ。
エンキを見るとケントはあからさまに嫌そうな顔をする。

「ちょっと…邪魔なんだけど。」

ケントがエンキをにらんでる隙に俺は双子を引っ張りながら校門を後にした。


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