七番手:キャロ



廊下が騒がしいと思って双子と見に行ってみると、相変わらずのケントとエンキの喧嘩だった。

「なにやってんだあいつらは…。」
「心配?」

怪我しないかとか思ってたから…ウォルフに言われて、思わず顔に熱が集まる。

「んな訳じゃっ…////」
「大丈夫だって!」

ウェルフに頭をなでられる。こいつは本当に頭をなでるのが好きだな…。まぁ、こいつら双子が背が高いせいもあるんだろうが。

「やめろって、ウェルフっ!」

そんなタイミングで、C組からケントのいとこであり、ラウ曰く下僕のケイトが吹き飛んできた。

「!?」

丁度、俺の前に倒れたので、両脇にいた双子がかがみ込む。

「ケイトくん?大丈夫?」
「ケイトー。生きてるかー?」

そして、C組から少し顔を歪めたラウが出てくる。が、俺を見るや表情を変えた。

「キャロ!大丈夫?怪我はないよねっ?」
「俺は大丈夫だっ。それより、ケイトはいいのかよ。」

ラウはちらりとケイトを見る。そこには痛みをこらえつつ笑いながら大丈夫だと手を振るケイトがいた。

「大丈夫みたいだね。」
「ああっ。」

そして、チャイムが鳴った。


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