六番手:ケイト




やぁ、俺の名前はケイト。
突然だけど、俺には好きな人がいます。…うん。います…。
そいつはラウって言うんだけど…すごくドSで、俺のこと下僕扱いするし、他に好きな子いるから、俺を見てくれない。
でも、好きなもんは好きだし…じゃなきゃ、ラウに踏まれたり、蹴られたりしてるにも関わらず毎日迎えになんて行かないよ。
ってことで、ラウが従兄弟のケントとラウの好きな人であるキャロと、それから居候家政婦のテンコさんと暮らしている一軒家にやってきました。
が…なぜか中からすごい破壊音が響いています。そのせいかチャイムを鳴らしても誰も気が付いてくれないようです…はい。

「…おじゃましまーす。」

とりあえず扉を開いてみると、ラウとケントとテンコが激しく戦闘を繰り広げてい…ないよ。なにしてるかって、ゲームだよ。なにしてんの三人とも。
さっきの破壊音はゲームから最大限に引き出された音だったみたいで、今も非常にうるさい。

「あ、あの…。」

おそるおそる声をかけてみると、三人はゲームをつづけながら一言返してくれた。

「ケイト、お座り。」
「ケイ、伏せ。」
「ケイトくんウェイト。」
「なんで!?!?」




prev next

 

「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -