三番手:ラウ




はじめましてだね。僕はラウ。兎だよ。
今、僕はこの一軒家で愛しい猫ちゃんのキャロと、うざい犬…ケントとルームシェアをしてるよ。
まぁ、あと1人余計な奴がいるんだけど…そんなことより、僕の目の前には大問題が起こっている。
毎日毎日、文句いいつつも…狸寝入りしている駄犬を起こすために、駄犬の元に向かった愛しいキャロが遅いから様子を見に行ってみれば…なんてムカつく光景が!!
駄犬が僕のキャロを組み敷いたあげく、キャロの弱い可愛い耳を蹂躙するなんて…許せないよね!不愉快にもほどがある!

「ちょっとケント!!僕のキャロになにしてんのさ…。」
「お、ラウおはよー。」

おはよー。じゃないし!シネ駄犬。

「くっ、ケントどけ!」

ほら、キャロが嫌がってるじゃん?ケントに近づいて、キャロから離れるように蹴ろうとした。

「うわっ、あぶな!」
「よけないでよね。」

無駄に反射神経いいんだから…ほんとムカつく!

「つーか、キャロはお前のもんじゃないから!」
「はぁ?すべては僕の物だよ?」

ケントが僕を見下す。もちろん、キャロよりも小さい僕は、キャロより大きいこいつに見下されるのは、身長的に仕方ないことだ…でも!

「見下すな…駄犬。」

そう言い放った時だった。
後ろから不快な声が届いたのは…。

「おはようございます、キャロ君。今日も美味しそうですね(はーと)」




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