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「コール」
『…………』

さっきからアレンがクロウリーをカモってた男たちを負かしてるんだけど顔が怖い
さっきあったあの嫌な感じはアレンのカード捌きを見てたら消えてた
でも、たまに視線を感じてそっちを向くと見られていて胸の辺りがざわざわする
一応、ラビの後ろに隠れてるんだけど…

「ロイヤルストレートフラッシュ…
また僕の勝ちです」
「だぁああ!ちくしょー」

アレン勝ちすぎじゃね?
でも、何かアレンが勝つに連れて 視線が感じることも少なくなってきてるし…

寝ようかな

だってねぇ?
ポーカーなんて時間掛かるし見てるだけってのもつまらない
ラビがいるから熟睡出来ると思う

『ラビ、俺寝るから背中貸してね』
「ん?寝るのか、ほどほどするさ」
『分かってるって、何か合ったら起こしてね』

くしゃっとラビは俺の頭を撫でた
そういう事何気なくやらないで欲しい
ときめいてしまうじゃないか…!
俺はそんなことを考えながら電車の揺れに眠気を誘われて眠りに落ちていった




このときの俺たちはまだ何も知らなかった

あんなにも大勢の人間が死ぬなんて

歯車はもうとっくに回り始めていた

いつからなんて知らないけれど


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