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No side

駅でラビはコムイに電話をかけていた
晃也はラビにもたれ掛かって寝ている

「うん、それは思わぬ収穫だったね」
「どうする?オレかアレンのどっちかで教団に連れてくか?
晃也は多分無理だろうし」

晃也を横目で見ながら言う

「いや、いいよ
クロちゃんは即戦力になりそうだしね
君らと一緒にクロス元帥を追ってもらおう
今は、あまり戦力の分散はしたくないんだ」
「オッケー」
「それに・・・

アレンくんのその左眼さ伯爵の癇に障るかもね」
「コムイ、オレさぁ
アレンの左眼って便利でいいな〜って思ってたんさぁ
でも、実際アクマの魂を生で見た時正直パスだなって思った
ありゃキツいさ
気持ち悪くてしばらくメシ食う気になれねェもんオレ
あいつの見てる世界って・・・」
『ラビ、その先は言うな
言っちゃダメだよ』

いつの間にか起きていた晃也がラビの口を塞ぐ

「晃也、起きたんさぁ」
『今、目ェ覚めた』
「ラビ!晃也!!
汽車が出ますよ」

アレンが叫ぶ

「やべ!!じゃなコムイ!!」

ラビは急いで電話を切り、晃也を抱き上げる

『ゴメン、ラビ
重たかったら降ろせよ?』
「大丈夫さ、晃也は軽すぎ
もっと食べろ!」

晃也はラビの言葉に笑顔になり、抱き着いた


SideEND


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