16

『痛っ
あ゛ぁ゛〜いってぇ』

アクマの爆風を全身に浴びてしまったもんだから至る所が傷だらけだ

「キャハハハハ」

女の子が笑う
妙に頭につく笑い方だ

「あ゛あっ・・・」
「!?アレンくん・・・」
「くっそ・・・

何で止めた!!!」

アレンがリナリーを怒鳴った
リナリーはアレンに平手打ちを決める

「仲間だからに決まってるでしょ・・・!!」

痛そ・・・

あれ・・・?
そういえば、身体痛くない
ミランダのイノセンスか・・・

「スゴイスゴイ
爆発に飛び込もうとするなんてアンタ達予想以上の反応!」

何がおかしいんだか
しかも、俺の行動がばれていた

「お前・・・」
「でもいいのかなぁ?

あっちの女の方は」

ミランダの方を指していう

そういえば、アクマは3体いた

あと1体がミランダの方に行っている
追いつけない

「行かせるか」

アレンが攻撃するが避けられてしまった
そこにリナリーのイノセンスで直接攻撃がきた
これで3体とも破壊された

「壊られちゃったか!
今回はここまででいいやぁ
まぁ思った以上に楽しかったよ」

床からファンシーな扉が出てきた

「じゃねェ」

ガチ

アレンが女の子の頭に左腕を向ける

「優しいなぁ
アレンはぁ

僕のこと憎いんだね

撃ちなよ

アレンでその手も兵器なんだからさぁ

でも

アクマが消えてエクソシストが泣いちゃダメっしょー
そんなんじゃいつか孤立しちゃうよぉ


孤立って言えばぁ
君もだよ晃也〜

その痣を持つ者は必ずね
また遊ぼうねェ

アレン、晃也」
「くそ・・・」
「また遊ぼぉアレン晃也

今度は千年公のシナリオの内容でね」


そういい女の子は扉の中に消えて行った


ドド

急に床が崩れだした

「何だ!?」
「崩れてく・・・!?」
「リナリーミランダ!!」

崩れてく床に飲み込まれて行く俺達

てか、アレン今俺の名前叫ばなかった
まぁ、アレンの後ろにいたからしょうがない、、、しょうがないよねっ!

なんて場違いなことを思いながら浮遊感に堪える
脚が着いた!と思ったらそこはミランダの家だった

「あれ?

ここは・・・?
ミランダさんのアパート・・・

どうして・・・

さっきまでいたあの場所はどこだったんだ・・・?」
「アレンくん、晃也!
ミランダの様子がおかしい」

リナリー達は壁を隔てた向こう側にいたらしい

リナリーの声が緊縛してたから急ぐ

『どうした!?』
「ミランダさん・・・・・・!?」

ミランダは今にも死にそうになっていた

「発動を停めて!
これ以上はあなたの体力が限界だ」
「・・・ダメよ・・・・・・・・・・停めようとしたら・・・
吸い出した時間ももとに戻るみたいなの

また・・・
あのキズを負ってしまうわ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いやよぉ・・・

初めてありがとうって言ってもらえたのに・・・・・・・・・・
これじゃ意味ないじゃない・・・・・・・・・・・・・・」

確かに、ミランダが発動を停めようとすると時計が俺達に戻って来ようとする


「発動を停めて

停めましょミランダさん


あなたがいたから、今僕らはここにいられる

それだけで十分ですよ

自分の傷は自分で負います
生きていれば傷は癒えるんですし」
『それに、またありがとうって言ってもらえばいいじゃねぇか

一時でも、傷を癒してくれるんだ、誰だって感謝はすれどけなしたりはしねぇよ』
「そうよミランダ」
「お願い停めて・・・」

ミランダは発動を停めた――――

停めた瞬間また俺の意識はあの暗闇へと引きずりこまれていった




[prev] [next]

[back]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -