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目を開ければそこは、時計の中だった


正確に言えばミランダのイノセンスの中

俺は、倒れているらしい

回りを見渡すと傷だらけのアレンから時計の様なものが出ていた
全て出し切るとアレンの傷は無くなっていた

そこで、ムクリと立ち上がる

「!
アレンくん動けるの・・・?」
「ミランダさん・・・・
そっか・・・
やっぱり適合者だったんですね」
『ふあぁあ〜
おいおい、二人とも俺を忘れるなよ』

ムクリと立ち上がる

おっと、大きなあくびが出てしまった

「晃也!?
起きたんですか!?

さっき、呼びかけたんですが返事が無くてどうなったかと思いました」
『そっか

・・・・俺は戻って来れたから

早く、リナリーを取り戻そうぜ』
「はい
そうですね」

そういうと、アレンが手を発動させてリナリーの所へ伸ばした

取り戻すのは、難しいと思ってたけど
リナリーは難無く取り戻せた

「リナリー」

アレンが呼び掛けるが反応が無い

俺は脈を測る

正常だ

『大丈夫生きてる』
「アレンくん、晃也くん
リナリーちゃんは・・・」
「・・・大丈夫
この空間にいれば・・・」

リナリーからも時計が出てきた
そして、リナリーが目を覚ました

「あれ・・・私・・・?」
「リナリー!」

リナリーが握っていた手を開けた

すると、何かがアレンの顔に激突

「ティムキャンピー!
何でそんなトコから・・・っ」
「あ、アレンくんが倒れた時一緒に砕けちゃって
ずっとカケラを持ってたの
って私どうしたの?
ここどこ?」
「僕達ミランダさんのイノセンスに助けられたんですよ」
「え?
わ、私・・・?
私が・・・??」
「あなたが発動したこのイノセンスが攻撃を受けた僕らの時間を吸い出してくれたんです
ありがとう
ミランダさん!」

ミランダから涙が出てきた


『おい!
泣くなって!』

〈このヤロぉ出てきやがれぇっ〉

俺がミランダを宥めているとアクマが攻撃してきやがった

リナリーがイノセンスで対抗する
それに連れてアレンが飛び出して行った


もしかして俺・・・


出遅れた・・・?

もしかしなくても、出遅れたよね!?

〈この風はさっき戦ったエクソシストのメスの・・・〉

〈ちくしょう何も見えねェ!!〉

〈どこだエクソシスト!!〉


イラッ


ウゼェなホント

『ここの中は声が聞こえるけど、外側が見えないからなぁ

声が聞こえるだけでもマジうざい』

アクマなんてマジ居なくなれとか思っていると


ドン


大きな音がした

アレンが一体アクマを倒したか・・・?
にしても、ホントに出遅れたなぁ
いつ出ようか・・・?

「へぇ〜

エクソシストって面白いねェ」
「勝負だロード」


「レロロ〜
あいつら何がどうしてピンピンしてるレロ〜!?」

「・・・・・・・・・ミランダって奴が適合者だったんじゃん?
どうやったかは知んないけどあの女あいつらを元気にしちゃったみたいィ」


完全に出遅れたから今はミランダのイノセンスの中で大人しくしている俺

ふと、ミランダを見ると尋常じゃない位の汗をかいていた

『おい、大丈夫か!?
汗がヤバいぞ』
「だ、大丈夫よ」

そう言ってミランダは堪える

『・・・・・・・・・・・・分かった
でも、これで汗を拭け』

目線を合わせる為にしゃがみハンカチを差し出す
ミランダは一回躊躇ったが素直に受けとった

『俺、今からアレン達の所行く

ホントに辛くなったら呼べどんな小さな声でも駆け付けるから

一人で頑張ろうとするな
頼れ』
「晃也くん・・・・・・」

立ち上がり、外に向かって歩いていく
出た瞬間聞こえた声は嫌に冷えていた

「おいお前自爆しろ」
〈エ?〉

「傘ぁ
10秒前カウントォ」
「じゅ
10レロ

9レロ

8レロ」

どうやら、女の子がアクマに自爆しろと命令したらしい

これは、回避しなきゃまずいよなぁ

アレンはアクマの魂見えるみたいだから助けたいと思うし
そう考えている間にも無情にも時間は過ぎていく

そろそろ走るか

『っと、その前に

イノセンス発動

-偽花弁-』

アレンのイノセンスを頭の中で考えて左腕の変える

多分遠距離攻撃になると思うので銃の方だ

しっかし、最近走って無かったからなぁ
明日脚つるかも

「おい!?
一体何を・・・」

アレンはまだやられる事を気ずいてないらしい

「イノセンスに破壊されずに壊れるアクマってさぁ・・・
たとえば自爆とか?

そういう場合アクマの魂ってダークマターごと消滅するって知ってたぁ?


そしたら救済できないね―――――――!!」
「やめろ!!」

アレンが女の子の思惑に気づいた

アクマに向かって走り出す

アレンが走らなくても俺が向かってるから別に来なくても大丈夫なんだけどな
つか、俺が向かってるって誰か気づいてる?

「アレンくんダメ!!
間に合わないわ!!」

リナリーの口調からするに気づかれてないらしい

晃也くん悲しい

とか言ってみたり

「1レロ」


〈ウギャアアアアアアアアアア〉

うるさいなぁとか思うのは多分場違いだな
まあ、そう思いながらもちゃんと行動してる
アレンに爆風の被害来ないようにアレンの前に滑り込んだり、アクマをアレンのイノセンスで壊したり
でも、アレンからはアクマ見えてないから自爆阻止しようとしたのを邪魔したように見えたよな絶対



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