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意気揚々と言ったアクマ達が急にピタッ――っと止まった

「!?」
『何だ・・・?』

シュパッ

アクマ達は勢いよくレストランから出て行った

結局何なんだ・・・
急に止まったと思えば、急に居なくなるし

「・・・・・・・・・・・・
何なんだ・・・・・・・」
『アレン、リナリー達の所に戻る前に街を見ておこう』


それから、アレンと二人で街を見たけど異常はなかった



「アクマが退いた?」
「ええ

ちょっと様子が変でした
僕たちのこと殺す気満々だったのに

一応この辺り見回りましたけど」

ちなみに、今俺達はミランダの家にいて、アレンは足を怪我したらしくリナリーに手当して貰ってる

「でも良かった
レベル2を二人であんなに相手するのはアレンくん達にはまだ危険だもの」

今、聞き捨てならないことが聞こえた気がする

『ちょっと、待てリナリーその言い方だと俺まで新人みたいだろうか』
「だって、晃也、前余りに眠すぎて戦闘中なのに寝たことあったでしょ
だからよ

アレンくんも新しい銃刀器型の武器 体に負担がかかってまだ、あんまり長い時間使えないんでしょ?」

いや、だってあの時はマジで眠かったんだ・・・

何日も寝れなくて、その任務はあの人と一緒だったから安心しちゃっただけ

「そうなんですよねー・・・
結構体力作ってるんだけどなぁ」
「でもちょっと体大きくなったねェ」
「ホント!?」
『そうだな
でも、まだ俺には届かねぇな』

っていうか、体が大きくなって喜ぶってガキだな
そういやまだ15歳だったか
ニヤニヤ笑ってたらアレンが拗ねた

「もう何で晃也はそういうこというんですか

もういいです


何してるんですかミランダさん」

アレンめ
今まで見ないようにしていたのになぜ今ここでいう

「私達とアクマの説明してからずっとあそこで動かなくなっちゃったの・・・」

あぁ、あの後ろ姿だけでも怖い

「私ホントに何も知らないのよ・・・
この街が勝手におかしくなったの
何で私が狙われなくちゃいけないの・・・?

私が何したってのよぉぉ

もう嫌もう何もかもイヤぁぁ〜」

そおぉとミランダから距離をとる

もういっそのこと寝ちゃおうかな?

壁に近ずいて座り背を預ける

さて、寝るか!

幸いリナリー達はミランダに気を取られているから俺に気づいてない
安心したからか自然に瞼が重くなってくる

「私・・・は何もできないの!
あなたたちはすごい力を持った人達なんでしょ!?
だったらあなた達が早くこの街を助けてよ」

ぶちっ

頭の中で何かが切れる音がした
黙って立ち上がり、ミランダの近くに行く

『ギャーギャー、ギャーギャーうるせぇな!

前、言っただろ!
テメェはこの奇怪に何かしら関係してるって!
その当事者が他人任せでどうするんだよ!

俺達には確かに不思議な力があるが、それはアクマを倒すためだ。
アクマがいなけりゃ俺達だって無力な人間だったんだよ!
・・・好きでこんな-力-
手に入れたワケじゃねぇ』
アレンが俺を制する

「晃也落ち着いて、

ミランダさん
僕たちはミランダさんを助けます
でも、そのためにはミランダさんの助けがいるんです晃也が言ったようにあなたは街の奇怪と何かで関係してる
僕たちに手を貸してください

明日に戻りましょう」





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