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「あ、それじゃやっぱり・・・」
「私達この街に閉じ込められて出られないってこと
イノセンスの奇怪を解かない限りね」

あぁ、まためんどくさいものが回ってきたなぁ

つーか、俺寝れるかな?
なんかそう思ってたら眠くなってきた

「伯爵の!」

はっ!

ヤベェ、ぼーっとしてた
でも、アレンが変なこと言ってたから気ずかれてないな

「最近伯爵の動向がまったくつかめなくなったらしいの
「なんだか嵐の前の静けさ見たいで気持ち悪い」ってピリピリしてるのよ」
「伯爵が・・・」
『コムイの予感って案外当たるから怖いよなぁ』

前、コップが割れた時はリナリーが怪我して帰って来たしな

ガチャーン
アレンがフォークを落とした

「?
アレンくんフォーク落ちたよ」
『どうした?アレン・・・ヒッ・・・』

アレンの視線の先にはさっき逃がしちゃった女の人がいる
その人がめっちゃ怖い
何あの眼力!?

「あああ!!

この人です
リナリー」

そっからは大変だった
女の人が窓から逃げようとするわ
それを、アレンが寸前で止めるわ

俺達の身分を明かした時の顔は壮絶に怖かった
あれは、トラウマになる

「わ 私はミランダ・ロットー
うれしいわ
この街の異常に気づいた人に会えて・・・

誰に話してもバカにされるだけでホントもう自殺したいくらい辛かったの

あ でも
ウンコはよけられるようになったんだけどね」
「ウンコ?」

ウフフフフと言いながら今までの事を話す
ミランダ

怖い・・・

そして、だいぶこの人キてる
怖いからアレンの隣でちっちゃくなっている、俺

「ミス・ミランダ
あなたには街が異常になりはじめてからの記憶があるの?」
「ええ
街のみんなは昨日の10月9日は忘れてしまうみたいだけど

私だけなの・・・

ねぇ 助けて 助けてよぉ
私 このままじゃノイローゼになっちゃうぅ〜

あなたたち 昨日
私を変なのから助けてくれたでしょ
助けたなら もっと 助けてよ―っ!」
『うわぁぁあっ!
怖いから、近ずくなぁ!』

俺の手を握ってきたぁぁ!
怖いのだけは、無理なのに
「落ち着いて
ミス・ミランダ!
助けるから みんなで原因を探しましょう」

リナリーのお陰でやっと手が離れた

助かった・・・

ホッと安堵の息を零しているとアレンが席を立ちながら言った

「リナリー
ミランダさんを連れて一瞬で店を出て
キミのダークブーツならアクマを撒いて彼女の家まで行けますよね?

どうやら彼らも街の人とは違うミランダさんの様子に目をつけ始めたようです」
その言葉通りに店の中にいた客が立ち上がった

俺は、アクマの相手か・・・
めんどくせぇ
まぁ、ミランダの相手よりはマシな方か・・・

「なぜ ミランダさんが他の人達と違い奇怪の影響を受けないのか

それは きっとミランダさんが原因のイノセンスに接触してる人物だからだ!」
「え?」

おいおい、アクマいすぎだろ
しかも、レベル2

『んじゃ、早速戦闘開始?』

俺の声を始めに戦いは始まった


にしても、レベル2がいすぎだろ・・・

『うーん、誰のイノセンス使おう?

アレンでいっか』

ドッ

バン

あ、アレンがアクマ一体倒した

〈パングヴォイス!〉

「ぐあっ

頭が・・・
割れるっ・・・!!」

うっ、わぁ
変な音が流れてくる
頭が痛い痛い痛い痛い痛い

これじゃあ、イノセンスが発動できない

〈風切鎌!!〉

ヤベェ、避けれねぇ

『ぐっ、イ、イノセンス発動!
-偽花弁-!』

咄嗟に、イノセンスを発動して腕をアレンのイノセンスにしたから大丈夫だった

ドン

「うわ!」

〈炎より熱いアイスファイヤ・・・
少しでも触れる
肉を焼き腐らせる
あっという間〉

〈切り裂こう
切り裂こう〉

〈ダメダメ
ボクのヴォイスで脳ミソをこわした方が面白いよ〉

「・・・・・・」


こいつら・・・

レベル2だからか知らないが、連携プレイが出来てい・・・

〈切り裂くんだよ〉

〈イヤ
腐らせる〉

〈脳ミソだってば!!〉

〈〈〈・・・・・・・・・〉〉〉

る?

言い合いを始めたと思えば、次はじゃんけんを始めた

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
『なぁ、アレン
やっても、いいよな?』
「ええ、僕もやろうと思ってました」

無言でアクマにイノセンスを向ける
ちなみに、ちゃんと写したアレンのイノセンスを銃の形にしてる俺

ドドドドッ

〈〈〈ギャ――――〉〉〉
〈何すんだテメェっ!!
ジャンケンのスキに攻撃するなんてヒキョーだぞ!!〉

「そんなもん待つワケないでしょ」
『そうそう、先手必勝ってやつ!』

〈〈〈エクソシストブッ殺す!!〉〉〉




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