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「・・・い・・・ぉい・・・おい!如月起きろ!」

「晃也?着きましたよ。
起きて下さい」

神田とアレンの声が聞こえ目を覚ます


『あっれ、、、
もう着いたの?早、、、』
あくびをしながら応える


「急げ、トマの無線が通じなくなった」

いつも笑顔で、を志している俺だが、だんだんと顔が無表情になってくる

『そうか、
じゃあ早く急ごう』

俺達は駆け出した

***

マテールに着くと酷い惨状だった

空気がピリピリしている

「ちっ
トマの無線が通じなかったんで急いでみたが・・・
殺られたな


おいお前

始まる前に言っとく
お前が敵に殺されそうになっても任務遂行の邪魔だと判断したら俺は お前を見殺しにするぜ
戦争に犠牲は当然だからな変な仲間意識持つなよ」

「嫌な言い方」


俺はいつも言われてることなので聞き流す

『それにしても、酷い有様だな

あぁ、めんどくさい感じの任務だよ、これ』



ドンッ



という大きい音がして一部の建物が壊れる

このくらいの被害だとアクマは複数いるだろ

伝えようと神田達を見たら居なかった

『何、俺、置いてけぼり?』


まあ、あの二人だけでもどうにかできるでしょ

寝ようかな・・・?



ドォォォン

バァァァン



煩い、、、


寝れないじゃないか!
あぁ、くそ


アクマが俺が居ることに気づいてこっちに来やがった

『そんなに、破壊されたいのか、アクマ共、、、
そんなに、死にたかったらなぁ殺してやるよ
アクマになったこと悔いながら死ね』

呟いた言葉はアクマ達に届いたのだろうか



『なぁ、お前達は何故アクマになったんだ?

何故、死んだ人間を生き返らせようとする?』

問いながらもアクマを破壊していく

答えが無い質問をする自分はどうかしていると思う


だけど、聞かずにはいられないんだ

一通り、アクマを倒し、回りを見たら神田も他のアクマを倒し終わったらしい
アレンはレベル2に手こずっている

〈こここ殺じたい
殺じたい殺じたい殺じたい殺じたい殺じたい
とりあえずお前を殺じてからだ〉

アクマがラリってる
場違い過ぎることが頭をよぎる

「来い

お前もだ如月!
こいつら運ぶの手伝え」

マジか、、、
めんどくさいなぁ
まぁ、手伝うんだけどね
ストッと神田の横に降りて女の子の方を担ぎあげる

『んじゃ、神田
先行くわ』

神田はアレンに何かを言ってから来た


「地下通路?」
「この町には強い日差しから逃れるための地下住居があるの」
「迷路みたいに入り組んでて知らずに入ると迷うけれど出口のひとつに谷を抜けて海岸線に出られるのがある」
「あのアクマという化物は空を飛ぶ・・・
地下に隠れた方がいいよ」

ヤバい交互に話してる上に長ったらしい話だから眠くなってきた

もう、どうするかは神田に任せよう

ジリリリリン!
ビクッ

神田のゴーレムがなったらしい

急に音がなるから眠気が覚めた


目を開けたら目の前に帽子をとった男の顔

「くく・・・
醜いだろう・・・」

『別に、見目だけで人を判断するほど馬鹿じゃない』

「お前が人形か?
話せるとは驚きだな」

神田はこいつを人形だと思ってる

言った方がいいのか・・・?

まあいっか

どうせ後でイノセンスは取るし
こいつの命も残り少ない




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