Fight rhapsody | ナノ




4

「おっかないですよね・・・頭悪い奴らでも、人殺す能力が高くて徒党を組んだだけで国一つ簡単に潰せる戦闘集団になりかねない。それを食い止めろ、ってのが俺と旦那のお仕事」
「・・・二人だけで?」
「いやいやいやいや!!とんでもない!!!あんな化け物二人で片づけられる訳ないでしょうに!!あ、いや、旦那はやりかねない、か・・・?」
「・・・つまり現段階ではわたしはあなた達を信じてもいいの?」
「いえいえ、現段階ではなくこれからも信じてもらわないといけないんですよ。俺たちは今を持ってあなたを護衛対象とし、一緒に生活していただかなくてはならないのですから」
「は?」

最後の台詞にソリアは口をあんぐりと開け疑問符を吐き出した。まあ当然っちゃ当然のリアクションっすよねとディーダが面白そうににんまりと笑う。

「あなたはなんでだか『罪の子供たち』に好かれてるみたいですし。旦那から聞く分には奴ら、あなたに発情してるとか」
「は、はつ!?」

何かとんでもなく卑猥な言葉を聞いた気がしてソリアの顔が真っ赤に染まる。あらかわいいーなどとディーダが呟くとさらに頬に赤味が増した。

「そういう初心な子俺好みですよー・・・まあ今あなたを一人にしますとあなたはぐっちゃぐちゃに強姦されてめたぎたに殺される羽目になりますね」
「うぅ」
「まあお金を取るつもり間ありませんし強制もしません。ただそうしないとあなたは間違いなく死にますねという話をしているだけなので」

それってほとんど脅しじゃない?とソリアが情けない声を上げるとディーダは事実ですよと笑う。聞けば守って貰える上に衣食住は保障されるらしい。それだけ揃って食いつかない理由などない。ただ一つ、口にするのが恥ずかしい懸念がソリアにはあるのだが。
一人もんもんと考えているソリアに、ディーダがどうしたんすかと首をかしげる。聞かれたのなら答えるしかなく、小さな、非常に小さな声で聴いた。


[ 18/22 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -