大乱闘スマッシュブラザースZERO | ナノ




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「話が突拍子過ぎて付いていけない」
「当然だ、世界創生のその瞬間から共に有る私にもついていけていない部分があるのだから。わかるのは、この世界はまだまだ成長と膨張を繰り返すということだ。さて、私からの話は以上だ。今度は君たちの経緯を聞きたい。これまで私を介さずこの世界に来た者はいないからな」





「なるほど、フィニスの刻なる破滅を・・・」

エースがマスターハンドに事の経緯を話すとマスターハンドは何か考え込むそぶりを見せる。その隣でクレイジーハンドと彼の掌に座るファイも同じように考え込んでいた。

「死者をこの世界が呼び寄せたのか・・・?ファイ、君の見解を聞きたい」
「確証なしに言いたくねぇな。左手は?」
「世界が呼んだのにゃあ間違いないだろうが・・・条件が分かんねえ」
「そうか・・・」
「おい、どうなってやがんだあぁ?」

耐えきれずナインが口を挟む。がいした風もなくマスターハンドは仮定ではあるが、と前置きをつけた上で現状の結論を出した。

「この世界が君たちを引き寄せたのかもしれないな」
「引き寄せた?どーゆうことよ?」
「輪廻・・・君たちの世界で言うところの螺旋から君たちの魂は外された。その時何かがこの世界に「君たちは必要だ」と思わせたのだろう。その何か、は分からないがね」
「んーと・・・つまりぃ・・・どーゆこと?」
「つまり、君たちには生きてほしいっていうこの世界の願いだね」

疑問符を飛ばすシンクにマスターハンドはこれは間違いないからとにこやかな声音で告げたのだ。



後はまあ、君たちに任せよう


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