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「なんでトモが殴られなきゃいけないの。理不尽すぎるよ」
「うぅぅ・・・痛いよー・・・」
こぶをさすりながら方や苛っとモード、方や落ち込みモードの二人をファイは傍観していた。
ふと、もし自分がこの二人の様に素直だったら、あの時カインを傷つけずに済んだのだろうかと考えかけてやめる。
過ぎたことはどうにもならないし、たとえ自分が素直だろうとあのタイミングでカインを傷つけずに済むはずもない。どのみちカインは傷ついた。
ぐだぐだと考え込むファイは気付かなかった。
「もう腹いせにアカムトルム狩りにいこ」
「えー!やだよアカちゃん怖い!!」
「いくの」
このおとぼけ二人が、アカムトルム討伐のクエストを、ファイの名前で受注していたことを。
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