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ギルド公認の酒場の一角。普段から賑わっているその場所で、事件は起きた。
・・・事件、と言うよりか騒ぎなのだが。
「もおおおおおっ!!トモのバカバカバカっ!!」
「何が」
「獄炎石分けてくれるって言ったのにいいいいいっ!」
「言ってない」
「うそつきーーーーーーっっっ!!」
「おいこら」
小さな浅黄色の頭とそれより少し大きめの深緑の頭を眼前に、ファイは思わず低く呻いた。
浅黄色が、何?と言った体でファイを見上げる。無言なのは緑頭が原因だ。絶対。
「・・・なぜここにいて私の前で喧嘩してる?」
「そこにメルがいてトモに喧嘩売ったのがフライの前だったからだよ」
「フライじゃない、ファイだ」
相変わらずの物言いにファイは思わずため息をついた。
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