D×D Bypar | ナノ




9

その夜、ケビンは自分の軽率な判断を後悔していた。

(くそっ、何が一番”簡単”だ・・・結局あいつらを危険に晒してる)

古龍種よりはマシなどと、なぜそう思ってしまったのか。非難されても低級クエストを漁るか、あるいはカインの言うとおりこのクエストを受注しなければよかった。

(・・・そういやあいつ、様子がおかしかったな)

村に来たときから、いやあのクエストの説明をしてからずっと何か思いつめている。
よく考えると、自分はカインをよく知らない。ハンターを長年やっていると知る必要があまりないのだ。レンは自分のことをよく話してくれるし、ファイなんかとは長い付き合いだ、ある程度の事情は知っている。しかし、彼が記憶がないのもあるのだろうが村にいたときのことさえ、ケビンは聞いたことがないのだ。

(クエストが片付いたら聞いてみるか)

素直に答えてくれるかは分からない。しかし聞かずにもやもやするのはケビンは性分ではないのだ。








しかし、ケビンだけではなく三人がカインの”全容”というものを知るのはすぐだった。



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