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「…………暇だ」
酒場でファイはパズルの感触を楽しみながら、しかし退屈な朝食を堪能していた。
先日のクシャルダオラの件で命に関わる大怪我をしたにも関わらず真っ先に完治し退院したファイは暇を持て余していた。
当然生活が掛かっているので狩りには出る。しかしやはり一人で狩るには限界と言うものがあり、ここ最近はベリオロスばかり狩っていた。
お陰でベリオシリーズが一回の製造で全て出来上がってしまったものの使う機会が全くない。
今日とて着けているのはナルガシリーズで、しかも狩りに出るかさえ決まっていない。
と、ここでファイは受付カウンターが騒がしい事に気が付いた。
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