29
雪の上に、赤い花が咲く。
男は高いところからふもとを眺めていた。
ぼやけてしまう程の、高さ。
男はふもとを、否。世界を見下していた。
「・・・いい感じじゃないか、なあ?」
そうして、にやりとどす黒い笑みで笑うのだ
立ち去った男の背後には
遅い腐食を待つ亡骸が転がっていた。
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mokuji
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テーマ「人外ファンタジー」
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