D×D Bypar | ナノ




29

雪の上に、赤い花が咲く。

男は高いところからふもとを眺めていた。

ぼやけてしまう程の、高さ。



男はふもとを、否。世界を見下していた。

「・・・いい感じじゃないか、なあ?」

そうして、にやりとどす黒い笑みで笑うのだ





立ち去った男の背後には
遅い腐食を待つ亡骸が転がっていた。




[ 155/200 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -