D×D Bypar | ナノ




20

ファイが立ち上がり、レンが喚くのをカインが同じように喚き返していて、ケビンが一息付こうとしていたときだった。

グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

「「「「!!!!!」」」」

先ほどまで聞いていた咆哮が、四人の背筋を凍らせる。

「まさか・・・!」

ケビンが勢いよく天を向いて、硬直した。
続いてレンが、ファイが、そしてカインも目を見開くしかなかった。


吹き抜けの天井からは痛いほどの晴天が雲を泳がせている。

そこを、赤で切り取ったかのような王者が、佇んでいたのだ。




[ 121/200 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -