D×D Bypar | ナノ




19

「お前等…何やってんだああああああああ!!!」

突如響いたレンの絶叫にカインとファイがぎょっとして振り向く。
振り向いた方向…洞窟の入口にはあららといいたげなケビンと指を二人の方へ向けながらわななくレンがいた。

「ど、どうしたの…」
「どうしたもこうしたもあるかボケぇ!」

最初、カインは先にリオレウスを倒した事にレンがショックを受けたのかと思っていた。
しかしレンが衝撃を受けたのは、先にリオレウスが討伐されていたことよりも、ファイとカインの今の体制だった。

「お前!何!盛ってんの!!?」

先程ファイを庇う際必然的に上になったカインはファイを跨ぐように膝立ちしていた。
つまり端から見ればカインがファイを押し倒しているようにしか見えない訳で。

「うわあああああ!!ご、ごめんっ!」

今更気付いたカインは顔から火が出そうな位赤面し、あわてふためきながらファイの上から飛びのいた。

一方上体を起こしたファイと言えば。

(………レンの、ばぁか)

内心ほんの少しだけ、レンに毒付いていた。



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