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ぽつんと、ファイだけがたっている。カイン、ケビンはそれぞれ反対の位置の茂みに身を潜め、レンは狙撃ポイントへ移動した。ファイは素早く動ける事から自らを囮としたのだ。
そして、長い時間そうしていた。その間ファイは微動だにせず、カインとレンも武器の様子をちょっと見る位の動きしかしていない。ケビンは千里眼の薬を飲み、苛々しながら地面に何かを埋めていた。
そんな妙な沈黙は、巨大な火球がファイ目掛けて降ってきた事により終わった。
ファイは難無く回避し、素早く片手剣と盾を構え、相手に向き合う。
口から噴煙を零しながら、リオレウスは獲物(ファイ)を見定めた。
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