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翌日、一行はかなり日が上ってから散策を開始した。早朝でもいいのだろうが、リオレウスの行きそうなエリアに待ち伏せ、見つけて貰った方が楽だと言うことでエリアを徘徊している。
そんな折、ふとレンがこんなことを呟いた。
「なあ、足跡でかくね?」
自分達の眼前に現れた大きな足跡を見て首を傾げている。ケビンはぎくりと身体を強張らせた。カインは気のせいだと言っていたがファイはケビンの挙動不信を見逃さなかった。橙の目が、ケビンの背中に向けられる。
その視線の意味を、意図を知っていて、それでもケビンはなにも言わず足を進めた。
そして、リオレウスが寝床にしているだろう洞窟のすぐ外にに待機することになった。
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