おまけ
「んチャァ…」
レンとカインが美舟にあいにいくのとすれ違う形で、チャチャは目を覚ました。
くいーっと小さく伸びをしてふと、自分の寝床に置いてあるものに目がいった。
それは、うさぎを模したチャチャサイズのお面だった。
「チャ?」
それを手に取りまじまじと見ていたチャチャだったが、かさりと落ちた紙切れに目を見開いた。
『お疲れ。これ報酬だって、貰っとけ』
ミミズが這ったような字は、レンのものだった。
勿論今回の報酬にお面などない。
「レン…嘘つきっチャ。字下手くそだし」
そういいながらも、お面と紙切れを抱きしめるチャチャはとても幸せそうだった。
お面は、レンのいない時にこっそりつけていると言う話だ。
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