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鬼の形相のケビンに土下座して謝った二人は結局ケビンの用意したクエストを二人で受けることにした。ゲリョスシリーズを身につけたレンとチャチャは、頭にでかいたんこぶ(なぜお面のチャチャにまでたんこぶができたのかという疑問は胸の内にしまっておいてくれるととてもありがたい)を作ってカウンターに行った。
「・・・レンそれ」
「なんも聞くな」
エルベが突っ込む前にレンが続きを遮ったのは言うまでもない。
ちなみにこの時点でレンとチャチャはケビンが何を受注したのかは知らなかった。ケビンはいつだってレン達のレベルに合わせたクエストを頼んでくれるし、何より今回初めて組む二人に対して悪戯に難易度の高いクエストを用意するとは思っていなかった。
そして、案の定ケビンは非常に難易度の低いクエストを用意してくれていた。
「飛竜の卵とってくるだけ?」
「チャァ・・・簡単っチャね。オイラも一回やったけどちゃんとできたっチャ」
竜車の中で、クエスト受注表を覗き込んでいた二人は出現モンスターの一覧に目をむいた。
〜飛竜の卵が欲しいんです〜
依頼者:コクウィルドの街の三つ星シェフ
報酬:1000z
内容:新しいメニューを思いついたんだけどどうしても納得のいく卵が見つからなくてね。噂に聞く飛竜の卵はどうなんだろうと思ったんだけどあいにく採りに行く時間がなくて。変わりにだれか取ってきてはくれないかな?
出現モンスター:ランポス ギアノス その他鳥竜種
その他鳥竜種
「「っはああああああああああああああああ!?」」
二人の絶叫がこだました。
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