クレイジーイーター | ナノ




3

アナグラへ帰投し、ファイはそのまま病室へ運ばれた。ラボラトリのソファーにはそわそわ落ち着かないコウタとタツミに諭され、渋々ファイの様子を見に来たソーマが座っている。
コウタいわく、ヴァジュラの一撃を貰う前にグポロ・グポロの牙も受けていたらしい。

「ファイ大丈夫かな…死んでないよな?」
「知るか」
「知るかって…そんな言い方ないだろ!あれ絶対俺達を庇って…!」
「…あいつが今まで誰かを庇う戦い方をしたか?」
「そ、れは…」

見たことはないけど、と続けようとしたコウタの台詞を、病室から轟いた轟音と複数の制止の声で遮られる。

「な、なんだ!?」
「知らねぇ、とにかく行くぞ」

二人は病室に飛び込んだ。



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