5
「っ止めろ!」
ばしんと、ミカドの手がアリサの華奢な手を弾いた。つかみ掛かろうとしたコウタを制して、アリサは静かに口を開く。
「あなたの口から教えてください」
「…っもう見たろ」
「あなたの口から、あなたの事が聞きたいんです」
アリサの強い目に気圧されミカドがたじろぐ。コウタからも早く言えと無言で訴えられる。
もうだんまりも許されそうにない空気にミカドは口を開いた。
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