クレイジーイーター | ナノ




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酷く、殺伐とした光景だった。

しかしただ殺伐しているだけではなく子供と、大人の声が響いている。

「おーにさんこちら、てのなるほうへ!」

崩れ落ちたビルの合間をぬって、白髪の子供が二人の大人に手を振っている。
大人・・・男の方は穏やかに笑って、女の方はとてもやさしそうな笑顔を浮かべている。

酷く、しあわせの詰まった光景だった。





真っ白な天井が視界一面を埋める。

白髪の子供は全身を苦痛で引きつらせていた。大人は片やむせび泣き、片や沈黙を守っている。

「・・・お前は、帝のそばにいてやってくれ」
「あなたは・・・?」
「俺はもう、一緒にはいられないさ」

男の目は、猛禽類の鋭い輝きを放っていた。



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テーマ「人外ファンタジー」
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