クレイジーイーター | ナノ




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しかし、笑われると思ったアリサの予想に反してレオンはグラサンの奥の目をまん丸にしただけで、噴出したりはしなかった。それ所か、こう切り替えしてきたのだ。

「・・・ロシアって」
「はい?」
「泳ぐ必要ねえだろ?」
「え?ま、まあ・・・元は雪国ですし」
「それ、泳げねえんじゃなくて泳ぎ方知らないだけだろ?よかったら教えるけど」
「ほ、本当ですか!?」

勢い良く迫ったアリサにやや辟易しながらレオンはお前がいやじゃないならなと返す。
おせっかいなやつだなとソーマはシャンプーだらけになりながら思った。
思いながら思いっきり冷たいシャンプー水をリンドウに浴びせているあたりそれなりに楽しんでいるだろうと思われる。目に入ったらしく悶絶しているリンドウにコウタからビーチボールの洗礼が強襲した。

ああ、今夜はシャワーしなくてすむなと誰かが呟いた(いや塩素だらけなんだからしろよ)



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