クレイジーイーター | ナノ




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すごい勢いで始まった西部劇(水鉄砲)ごっこを見ながら、アリサはプールサイドにしゃがみこむ。コウタの顔面にソーマが投げた水鉄砲が当たった(何故彼が水鉄砲を投げたのかは聞かないでおいてくれると以下省略)
リンドウに容赦ない射撃を見舞っているサクヤをじとーと見ながらアリサは憂鬱な気持ちをもてあましていた。そして、揺れる水面を忌々しげに見つめる。

「・・・ファイ、羨ましいなあ」

運が良いのか悪いのか、今日ファイは生理日に当たっており不参加だった。
リンドウがビーチボールをミカドに投げつけそれをミカドがよけたが後ろにいたソーマの後頭部に直撃する。
普段恨めしいだけの生理も今日みたいな日に限ってならない。
コウタが面白がって全員に水をかけ始めた。水鉄砲どうした。
アリサははあ、とまた力なくため息をついた。
ソーマが切れてどこから出したのかイーブルワンを取り出し水面めがけて振り下ろす。津波発生。コウタが落ち着かせようとどこから以下省略スタングレネードで目潰しを図り、サクヤは神機違った水鉄砲になぜか持ってきていたシャンプーを混ぜ所かまわず連射。リンドウ、ミカドの両者泡だらけ。

「・・・プールの意味ないじゃないですか」
「ほんとにな」

はあ、と大きなため息とあきれた声のする方を見てみる、否見上げると浅黒く傷だらけの巨体がアリサの隣に立っていた。




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