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そんなミカドの態度に、当然レオンが反発・・・しなかった。
「なんだ。さっさと言いやがれ糞モヤシ」
気に食わなさそうではあったが、レオンの金目が自分に向いていることに多少驚きつつやはりこいつとは馬が合わないと思い悪態をつく。
「・・・言ってあげるからその単細胞フルに活用して一字一句間違えず覚えてよね脳味噌筋肉」
「・・・後で覚えとけほんとに」
「やだよ脳細胞の無駄」
そうやって返してからミカドはレオンに裏打ちする。その内容にレオンはわずかに目を見張り、ため息をつくとニタリと凶悪な笑みを浮かべる。
「上等だ白髪・・・それ乗ってやるからありえないくらい感謝しやがれ」
「わーありがとーライオン君ー」
「やっぱり死んで黙れ!」
「はいはい君が死んで・・・ファイ」
憤るレオンを適当に流し、ミカドはいまだつかんだままのファイの首根っこを持ち上げにっこりと笑う。それをまん前で見てしまったファイは内心こう思ったらしい。
(あ、面倒事だ)
それを察知したころにはもう遅く、ミカドの「面倒事」はファイに見事に押し付けられていた。
「あれ、禁止。その代わり踊るように」
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