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「『嘆キノ光』!!」
フリーズの強大な魔力を帯びて、上級光魔法が放たれる。
弱り切った魔物達の急所にザビィの槍が突き立てられて行く。
その後ろではウルガが大喜びである物を使用していた。
「うわはははははは!!!どーよこの火力!!」
まるでザビィの様な笑いかたをしながら打っ放してしたのは、少し前に旅資金を猫ばばして買ったガトリングだった。
散乱銃もウルガの手に掛かれば一発一発が的確に命中する。
「食らいやがれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!あははははははははぁ!!!」
完ぺきに壊れたウルガはさておき、ザビィは槍の先端に何かを塗り混む。
先程目の前を掠った豪椀を持った魔物に切りかかる。
その刃も掠っただけだったが、魔物は苦悶の雄叫びを上げ息絶える。
どうやら先程塗り混んでいたのは即効性の毒だったようだ。
それでもまだ沸いて来る魔物連中にザビィは叫んだ。
「邪魔だ!死んでろ!」
怒号一発、数体をまとめて殺ると、次の相手に飛び掛かった。
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