小説 | ナノ


※学パロ
※ホモセックス(ヒソイル)描写有

今日は生理痛で死にそうだったのでベッドにうずくまりながら壁を殴って痛みを和らげていたのに、ケータイにただならぬ着信が。ああ、ジーザス。しかし通話ボタンを押さなければ私は断裁されるのだ。その痛みは生理痛をはるかに凌駕する

「・・・もしもし」
「あ、名前?俺サンドウィッチとコーヒーね」
「イルミ私ちょっと今日はお休みなのね」
「えっパシリに休暇とかあったっけ俺しらない」
「・・・昼休みには行きますんで」
「今日は天気が悪いから屋上にいるからね」

ちょっとよくわからないですね。でもイルミはそういう男だった。無表情の暴君だった。外はじっとりと水気を含んで重たい。
私は薬を飲んでちょっと叫んで気合を入れる。顔を洗って化粧をして制服を着て髪の毛を結いあげてぐるっぐるに巻いて、私完成。家を出る前にもう一回薬を飲んで、ケータイを確認すれば非登録アドレスから「ボクは焼きそばパンと午後ティー(ハート)よろしくね(ハート乱舞)ヒソカ」とメールが来ていた。受信拒否、と。

イルミ様のサンドウィッチとコーヒーと自分のワッフルとカフェオレを持って屋上に到着した。一応折りたたみ傘をカーディガンのポケットにつっこんでる。
到着したはいいが、いいのだが「あンっ」
扉の向こうで猥褻な声がする。まあでも昼休みだし行くっきゃないでしょ。

「ちわーす」

ガチャっと扉を開ければイルミとヒソカが組んず解れつだった。
てっきりイルミもヒソカもいなくて見知らぬ男女が「あーンッ」だとおもっていたのでちょっとびっくりした。

「あれ名前思ったより早かったね」
「チャリ飛ばしてきた。120kmは出た」
「今度乗せてよ」
「にっけ棒持ってきてね」

イルミはヒソカに抱えられるように、いわゆる騎乗位のポーズでゆすぶられている。無表情で。ヒソカはひとりで涎を垂らしながらアンアン喘いでいる。

「イルミ勃起してない。インポ?」
「勝手に人のちんこ見ないでよ恥ずかしい」

はずかしい?なに言ってんだこいつ・・・と思っていたら心を読まれたみたいで(イルミは読唇術が使えるらしい)、頭突きされた。ヒソカは相変わらずアンアン言ってイルミを揺さぶっている。

「サンドウィッチ」
「え?」
「あとコーヒー」
「え、今ここで?アナルセックスしながら食べるの?」
「別に俺がどこで何を食おうが名前には関係ないじゃん」
「まーあーそうね」

はい、と再生紙の紙袋ごとサンドウィッチとコーヒーを渡すと乱雑に中身を取り出して貪り食った。じゃあ私も、とワッフルを取り出して口に含もうとした瞬間、変態が奇声を発して射精した。イルミの太ももをどろりと半透明な液体がつたう。眉をしかめる。よかった。ドロリッチとか買ってこなくて。


20120527