小説 | ナノ


「おい苗字」

「か、かかかかかか楓く、ん」

「おめーなんで昨日仙道と歩いてた」

「歩いてないよ」

「なんでチャリ2ケツしてた」

「ええと、それはよくわからないんだけど、友情?的な?」

「は?」

「えええー・・・」

「意味わかんねーんだけど」

「こ、こっちこそ意味分かんないんだけど。なんで楓くんが人の交友関係に口突っ込んでくるの」

「あいつは敵だ」

「・・・ああ、バスケットボール的な・・・」

「スパイかてめーは」

「違いますけどただの友達ですけど健全なお付き合いですけど楓くんが思ってるようなことは何もありませんけど」

「・・・・」

「なに、そのジト目。ていうかね、彰さんは楓くんなんか眼中にないもん。釣りばっかしてるしヨユー、ヨユー」

「は?」

「痛い。殴んないでよ。バスケ部ってみんな変わんないね、すぐ手が出る。あ、彰さんは違うか。紳士的だもん」

「・・・うっせー」




流川のイライラが募る
20120514